[消えなんとする心、滾る魔物の自我。心の動きは味の揺らぎ、口中に掬い上げる血味が翻転する] …おや、[跳ね上がった腕が両腕を掴む>>+96赤く染まった梟の唇が淫靡に笑むのと、尖鋭な牙が襲いかかるのが同時] 死ぬのはやめるかい? 自ら定めた罪を負って、永遠を歩くの? 消えてしまえば最早何も感じずに済むろうに。 貴方の血親も喜ぼう、養親の血槍がこのまま無為に消えてくれれば[牙は梟の肌を破って微かな痛み、悦びを生む。初撃を深めるのは許さず、紅の翼が羽撃いた]