[>>+90参謀の傍らにいる砲術長が此方に声を掛けてくれば、褐色を瞬かせ。]……砲術長…。[立派な最期、との言葉にくしゃりと顔を歪め。]……ありがとう、ございます。[ぽろりと涙が零れた。兄と並べられた事。兄の死の瞬間を目にした彼が言うならば。――少しは胸を張ってもいいのだろうか。]