[槍について問われれば>>+69
事情を説明するディーク>>+74>>+75の言葉にうんうんと頷く。]
そうなのです。
詳しい原理はよくわからないですが、
何か念じたら武器を出せちゃいました。
不思議ですよね。
[そう言って、両手で構えていた十文字槍から左手を離し、
えいっと左手に力を籠めて半径40cmほどの円形のラウンドシールドを精製してみせる。]
間合いが長ければ、
そんなに運動神経のよくない私でも少しは戦えるかなって。
私、古い文献で読みましたよ。
地球の古代ギリシアやバビロニアでは、
戦いに慣れていない人もこうやって盾と槍を構えて密集する
ファランクスという陣形を取ることで戦えたって。
ふふふ、私、実技は駄目ですが、
文学少女として多くの文献を読み漁ってきましたから
知識ならあるのです。
[ファランクスを実践するだけの人数が居ないことにも、
そもそも対軍戦術であって、素早い狼相手には
適していないことも全く気がつかないまま
私は胸を張ってみせた。]