[仮にも王家の管理する城の書庫。あの部屋には様々な国の書物が並んでいた。もしかしたらそれは、国籍を問わず因子持ちを集めたいとする王子の意思の表れかもしれず] なあに、クレスさん ……血の匂いに、酔った?[それでもレトに読めぬ本はなかった。読み物として開くことはあっても、辞書を必要としたこともなかった]