……確かにね、凄く苦しかった。
俺はね、自分の契約者にジェムはその持ち主の想いそのものだって教わった。
だから託された想いを自分のジェムの中で生かすことを考えろって、ね。……そうしたら自然と苦しさはなくなったんだ。
[かつて試練に合格しあんまりだと涙を流した自分に。
記憶の中でしかもういない契約者に言われた受け売りを思い出しては笑う。]
残されたほうも苦しいと思うけど…きっと、残してしまった方も苦しいと思う。
でもね、その苦しみを持つことが出来たということは……優しい人なんだよ。
切り捨てることが出来なかったのは悪いことではない。
切り捨てて後悔するのと、切捨てられなくて後悔すること。同じようで、背負う悲しみは変わるんだ。
[だから、今もこうして自分を責めようとして涙を流すシェイに>>+93
まだ自分よりも歳若いだろうに、こんな難しくて辛い話をしてしまったと。
後悔はしたけれど、彼女の為に戦う人の事を考えれば頷く姿にそれ以上言うのをやめた]