[ばっと顔を牢の方に向ける。ジェフロイが、自分の手を取って、笑っていた。椅子から慌てて立ち上がる、が、くらっとした瞬間、更に腕を牢の中に引っ張りこまれていた。引っ張られた身体が牢にがぁん!と当たる]ジェフロイさん、待ってちゃんと貯めたのが…[足元の器を右手を伸ばしてなんとか取る。その時、手のひらの傷口に彼の口が触れた。そして、血を思い切り啜られた。ばちん、という衝撃が身体に走った]あああああっ痛っ 痛い… ジェフロイさん、やめて、離してくれ…[押し殺した叫びを上げた]