[そうして―――…フェンリルは、 血まみれのキャプテン・メリーをぼとりと床に落とすと。 じいいっと、あなた達を見つめ。] ウォオオオオオオオオオン‥‥っ!!![血塗れの牙を大きく開き、 脳がぐらぐら揺さぶられるような大音量で 月に遠吠えするかのような、雄たけびを上げました。その途端、うわあああああ!!!と、 シルが叫び、頭を抱えて、もだえ苦しみ始めます。]