[>>+88メレディスが足場を飛んでこちらに来るのが見えて、自分も向かい駆け寄る。
見上げれば、抑え込めない冷気が伝わったからか>>+89まだいけるか、と問われたのにまず頷き。
>>+90続けた提案に返されたその表情は、覚悟していたものだったけれど]
『虚無』の中にある感情は、俺も知っているものだ。
俺だけじゃない、他の誰か──ううん、きっと皆が抱いたことのあるものだ。
皆の抱えた想いが集まって、こんなに大きくなった。
だからこそ、中に飛び込むくらい出来なきゃ、きっと駄目なんだ。
[逃げても、力任せに潰しても、乗り越えることは出来なかったから、と。
真っすぐに見つめた数瞬の間で、>>+91厳しさが>>+92柔らかく変わっていくのを見れば、その言葉の嬉しさに花綻ぶ様に笑みが浮かんだ]