― 地下迷宮の通路>>+62 ― おや。 いつぞやの黒猫かね。[偶然行き逢った態を装い、脛に身体を擦り付ける黒猫に笑みを見せる。その実は、白絽侯ほどは全てを把握しておらぬにせよ、城内の殆どを見聞しているであろうことは明らか] ふむ。 お前は梟殿のしるしを付けているね。[屈み込み、黒手袋の指先で喉元を擽ってやり] よいだろう。 お前で遊んでやろう。 おいで。[パチリと指を一鳴らし。変身を強制的に解かせ、黒猫を青年の姿に*]