人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


【墓】 薬師 クレステッド

 あの子供に、何かを強制するつもりはない。
 ただ、自ら手を振り払ってしまえば、
 繋がりはそこで途切れると知ってほしいだけだ。

 孤独を厭いながら、孤独に籠ろうとしてしまう子供に、気付いてほしい。
 それだけだ。

[そこまで言ってから、彼の言葉にふと、顔を上げる。]

 とある偉い人が言った言葉を知っているか?

 友情とは、誰かに小さな親切をしてやり、お返しに大きな親切を期待する契約である。
 だそうだ。

 何かあるなら言うといい。言うのはタダだ。
 あんたの希望通りにはすべて動けないが、
 希望の摺り合わせで見える未来もあるだろう。

[そう笑う。]

(+90) 2013/10/08(Tue) 22:33:50

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