[右目と右目は、視線交じわらず。>>+88
魔女になることで赤へと変じた色も、また。
自分には話してくれる従弟だった。そのことに甘んじている点は否めないが、心の内を明かしてくれているのだと、信頼されているのだと自惚れては居たのかも知れない。
声が聴こえる。言葉が聴こえる。>>266]
変わらないものは、あるさ。
輝音。……もしかして、俺は そうであって欲しいと 願っていただけ かい?
[歳の離れた従弟へ向ける想いも、信んじていることさえ、変わると――]
それじゃあ、何も変わらない じゃないか。
[諦めてしまったようにも見えて。
叱曹オようとする喉に、喉奥に、白煙が入り込む。]