[暗黒色の流動体は攻撃を受ける度にその存在範囲を広げていたようで、触手がユーリエのところまで伸びていた>>+72ことに気付くのがだいぶ遅れてしまった。
近くの触手に気を取られていたのもあり、キアラ>>+77やミリアム>>+80の声を聞き、ユーリエが触手に巻きつかれてしまったのを知る]
ユーリエ…ッ!
[遅れて呼ぶ名に重なるようにして届く、強い意志を秘めた声>>+75]
(── そうだ、『虚無』に負けるような奴じゃない)
[ユーリエの意志を反映するように、『虚無』の表面が凍りついていく。
その時駆け寄らなかったのは、彼女なら大丈夫だと言う信の下。
瀑布の如き水圧が『虚無』を捕らえ>>+81、同時、『虚無』に殴り飛ばされてしまったキアラ>>+77に気付けば、ユーリエの声>>+83を背に受けながら、宙の足場を踏み切りキアラ側へと跳んだ]