そっか、それで怪我してコクーンに。
……見ててくれた、俺たちを?
[鸚鵡返しに、そうだったのか、と頷く。
――自身の死を、看取ってくれていたのかもしれないと、咄嗟には気付かなかったのは、いまも生々しい死の記憶と今の状況が、自分の中でつながり切れていなかったからか。>>+13
けれど、どうしてか。
見てた、ではなくて、見ててくれた、と自然に口をついて出た。
そうか、みんな此方にいるのか。
センセイの死こそまだ知らずにいるが、エディ、議員――これまでに襲撃され、あるいは投票で選ばれた者たちの顔を、思い浮かべる。]