[その場にいた者達に軽く会釈をして。曹長や砲術長の姿が見えたなら謝ろうと口を動かしかけてやめる。自分はあの時の判断を後悔してはいない。]――…皆さんにはもう、お会いする事はないと。…そう、思っていました。[それだけ紡ぐ。死者の世界というものがあったのなら、彼らには自分の姿も見えていたのだろうか。――自分は、彼らに顔向けできる行動は取れていただろうか。]