― 青い士官学校 ― ――どうだろう、な。 待っている人、か……。[銃声で意識は途切れる。 償う為に泥を啜らねばならない覚悟を決めた直後の出来事。 今は、ただ、ぽかぁん、と、喪失感とすらどう付き合ってよいのかすらわからない。 ぷらぷらと、白衣の裾を翻して、嘗ての士官学校そっくりの何処かの散策に出かけた。 再び同じ道を通れば、そこにミヒャエルはいない。 ただ、どことなく彼の髪を思わせるような、そんな色の花が揺れていた*]