やれ、まったく。傷を癒すくらいは、ゆっくりやらせろというに……![文句を言いつつ、右手に開くは薄紅の扇。打ち振る事で舞う花弁が預けられたものをふわりと包み、宙に止める]……じじいに無理をさせおって。[ぼやくように言いながらも、表情はどこか楽し気に。細められた紺青は、戦槌を手に駆ける緋色の獣を追う。*]