[医師にかかれと先生は言った。いつものように。珍しい病気だし、自分には何もできない、と] 親父が同じように、よく寝てたんですけど。 最後には、薬の中毒みたいになっちゃって。 ……ああなるのが目に見えるんで、ちょっと。[中毒みたい、ではない。完全な依存症患者だった。薬の効きが悪いのではない。効きすぎた。多分自分もそうなのだろう。徐々に、それなしではいられなくなって――…]