― 終わりの時 ―[ >>5「馬鹿者」と、声が落ちる。薄れゆく意識の奥で、彼は苦く笑う ](そうだな...)[ 「おまえたちは」と、続いた声に、別の懸念が湧いた ](......ほかにも、誰か...?)[ 彼はもう、充分にたいせつな人を、喪ったはずなのに......自分の奪った、かけがえのない一人を含めて...... ]