身体を動かせば気が紛れるか…[愚直に剣の型をなぞってみるけれど、怪しい体位を試しているかのごとく、疼きはかえって四肢の隅々にまでざわめいて、リエヴルは荒々しく水面を叩いた。その打擲音さえも情欲をそそるに過ぎず、片手で顔を覆う。同族の血への嗜好も、官能への耽溺も、同じように遠いものだと思っていたのに。]