…あーあ。私の命なんてシモンさんに庇われてなかったら、あの場所でママと一緒に無くなってたんだから、背負わなくていいのに。もともと、無かったはずの命なんだから、忘れちゃえばいいのになぁ…。[ぼそっと呟く。…まだ赤毛の男は隣にいただろうか。聞こえたならば、あの乱戦の子供と、思い至るだろうか。]