[首をがくがくしつつ、皿がどけられた机にぱたりと突っ伏した。医務室が、とか、先生を、とか。またあいつか、という声。医務室にいる教員が来れば、またか、と言われる事だろう。心配そうにかけら続けるトールの声。説明したい、説明を。説明………] ……眠い……だけ、です。 すみません……。 [机にのせた手を、僅かに引っ掻いた。どうにもならない。こうなっては。眠るしか。食堂の喧噪の中、声は届いたのだろうか]