………、………? [なぜか頬がじんじんする。テーブルかどっかにぶつけたんだろうか、とぼうっと思っていると、しっかりしろ、という声が耳元で響いた。 頑張って頑張って目を開くと、心配そうな顔。誰だっけ、とのろのろと考えて、1つ上の寮生であることに思い至る] ……トール……先輩? [かろうじて先輩をつける。ぶつぶつと千切れる意識と、繰り返される声。ちゃんと聞こえなくて、もどかしい]