[引き摺るような音の正体。それは森に居た牛と同じくらい大きな蛇。胴体は丸太のように太く、鱗の下には筋肉が隆々と盛り上がっていた。擡げられている頭は喉元当たりから二手に分かれ、二つの大きな口からは赤い舌がチロチロと覗いている。喉からはシューシューと音が聞こえ、4つの鋭い瞳がこちらを睨みつけていた]ああもうまたでっかい奴…。[情けない声が出るのはクレステッドである以上許されたい。それでも逃げ出すことはせず、一度深呼吸をして銃を握り直した]