――意識の奥底――[記憶は表層に出ることはなくとも、心は確かに覚えていて。懐かしさと、切ない想いとが綯い交ぜになる。ヴィンセントの声>>198が聞こえれば、申し訳ないような、有難いような。] …………すまん、な。 ドジやった。 お前には、損な役回りを押しつけてばっかりだったな……。[旧知の気安さからか、色々と頼んでばかりだった。もっとも、それはヴィンセントに限ったことではないのだが。影の件などもあわせ、一番大変だったのは、おそらく彼だろう。]