―(回想)いつかの朝の食堂にて ― [――…あまり眠れなかった日の、朝のこと。>>*34寮の食堂はざわざわとしていて、食べ物の匂いが遠くでふわふわと漂っている。眠いが、眠いがしかし。それはいつものことで。朝食を食いはぐれると後が辛い。誰かが食事の前に何かを言っている。多分、当時の寮長だったような気がするが、正直よくわからなかった。はやく食いたいなぁ、と思ったのを最後に、ぶつりと意識が落ちる]