── ある男の独白 ──
[ かつて1人だけいた友人には
結婚を約束した優しい恋人がいた
ソイツは俺も知っていたやつで
全てを包み込むような
柔らかい笑顔が素敵だとアイツは言っていた
結婚式の予定を組む2人を見て
俺も何か2人を祝福するようなものを
あげた方がいいのかと考えた
そして、地下資源が豊富な砂漠の星
ル・ウルタールへ訪れた時に手に入れた
澄んだ水を閉じ込めたかのような宝石
コン・ウォーターを渡した
2人には喜んでもらえたようだった
アイツなんか目を輝かせて
"俺珍しいモン大好きなんだよ!!"
って言うから、思わず俺は子供かよって吹き出した
あの頃は、楽しかった、のだと思う ]