……すみませんね。俺は試練に脱落した時がなくて。
合格する魔女の気持ちは分かっても、まだ脱落した魔女達の気持ちを分かりきれてないんです。
[その言葉が意味するのは自分が元魔女だったこと。
この試練に挑む多くは受けるのも脱落するのも初めてだっただろう、困らせてしまった音と直ぐに謝罪をいれて]
ふふ、貴方は優しい子ですね。
大事な人全てに合格して欲しい……きっとそれは誰もが望むことでしょう。
――でも、この試練はその優しさと甘さだけでは生き残れない。
[優しさと甘さは命取りだと、昔を思い出したのか目を閉じて。
首を傾ける様子に気が付けば]
俺も貴方と同じで、あの子が気になっているんですよ。
[と、笑みを浮かべるがその直後]