─ 現実 ─…マリィの思うように。[バレッタの外された薄紅が揺れるのを、目を細めて見つめ]あたしは、外さない。…外せない。[腕輪に括った翠色に触れ、目を伏せる]マリィからもらった、以外にも。大事な思い出が、あるから。[8年前の、大切な少年との出会いの証だから、と]