……ああ。
自分の未来を犠牲にして力を得る、なんて因果な代物……いつまでも、引き摺るべきじゃねぇ。
だから、アイリにも、呪の刻み方は教えてこなかった。
[>>+66 ぽつりと呟かれた言葉に、頷きひとつ。
続いた話には、ほんの少し、目を細めた]
……そう、か。
ま、砦のあれこれは、渦中ん時は考える余裕もなかったが。
後から考えて、妙だとは思っちゃいたんだよ、なぁ……。
[ふ、と息吐き、遠い目をする。
イングリッドに対する双子の対照的な在り方は、それぞれらしいな、なんて考えたりもしたが、それはそれとして]