――5時間後――[トールと共にお茶会会場に戻ってきた時には。そこには、誰がいただろうか。トールの手を握りしめながらも、幾分恥ずかしげに視線を逸らす。その面にはあきらかに疲労の色が浮かび、どこか足元も覚束ない。] は、はい……。 もう、大丈夫、です……。[記憶のことも。そして、彼とのやり取りについても。]