―現在―
そう、だな。
俺も人に戻る事叶わぬのなら、そして なら、だが。
その道を模索することに吝かではない。
その時は、宜しく頼む。
[レトには示した一つの道、それは口の中に飲み込んだ。
彼には衝撃が大きいだろうと思ったから。
生を繋ぐのならば……。
意識か、姿か、呪術か、それとも身体作用のどれかか。
それぞれ仮説を立てて研究するのは性に合っているし、実用性もある。
そのような事を考えていると
同期の謝罪の声が聞こえ>>197、ふと耳をそばだてる。
それに内心頭を振る。お前のせいではない。
傍にいると言ったのに、それを果たせなかった自分が悪い。
そして、お前はよくやってくれた、と心の中で告げる。]