[ カナンとゲルトに一礼して、歩き出したと思う間もなく、自分の来た方角から別の声が聞こえて来る>>*128 振り返ると赤毛の騎竜師の姿、そして少し遅れて霧の中から現れたのは、まさに探し人の姿だった]ファミーユ![ 見つけ出せたという安堵から、思わず二人きりの時にしか滅多に呼ばぬ名が口を突いて出る ]