【見】 【墓】 イベントコンシェルジュ ルージュ

『顔を上げて。胸を張って。

貴方のような子の笑顔が、この国を、この星の、復興の礎なのだから…………』

[
貧民窟《スラム》の汚濁を掃き散らすように輝く一凛ノ薔薇。>>+9
]

『お名前は？　…………そう。ごめんなさい』

[
応える名を持たない私の沈黙に、彼女は少し、表情を曇らせる。
だが、私の視線が彼女の髪飾りに向けられているのに気づき、
]

『綺麗でしょう？
私の名前の由来になった大好きな花なの。あなたにも一輪プレゼントするわね。』

[そう言って髪飾りを取ると、私の汚れにまみれた髪を拭き整えてから、刺した。]


『ああ……紅い花色がとても似合っているわ。

そうだわ、あなたの新しい名前はその花の色にちなんで
『ルージュ』
でどうかしら？』