――資料館に入る前――[可憐な赤毛がさらっと揺れたと思えば、サシャはぱっと頭を下げたのです>>+71。] ……昨日のあの時、見てたわ。 覚えてるの? ……あの時のこと、自覚あるの?[「あの時」とは勿論、サシャが矢を放ちエレオや皆を傷つけた時のこと。彼女の表情は真摯そのものに見えて、私はこくりと頷きました。] ええ……。 なら、サシャの話が終わったら、私もサシャに話したいことがあるの。 先、聞かせてくれる?[そのまま彼女の話が始まったのならば、黙って聞いていたでしょう。*]