[雪一面の世界の中に、小柄な金髪の少女の姿を認める>>+60人狼から逃げてこんな所へ?何故あの神父は彼女と共に居ない? ――信用が出来ると踏んで、あの場所に預けたというのに。湧き上がる憎悪の矛先は聖職者へと注がれた。何故傍に居てやらないのだと、黒い怒りははち切れて霧散する。香るものを全て凍てつかせる白の世界に、男の邪心が充満してゆく]