[結局。気恥ずかしく思うことを話してしまったという思いもあり、こんな話じゃ手間賃にすらならないだろうという思いもあり。「ちゃんとお金を払うから」――と後先考えずに告げて、漆黒の男のもとを離れたのだった]…………。[もしもこのままお代を踏み倒し続けたら請求にでも来るだろうか。そんな考えがちらり、と過ぎる]……こんなになっても、まだ、望んでる。[誰かが迎えに来ることを。それは罪深いことか、否か?*]