…。
[ジムゾンを殺した力を呪い、決して口にはしかなったけど、ディーターの持つ能力を心のどこかで羨ましがってた自分と。
占い師の力よりも、赤い声を使えないことを嘆くクララ。
よく考えれば似ているのかもしれないと。]
そうだね。誰しも自分が今持っているものより、人のものが羨ましくなることってあるかもしれない。
僕だって、ジムゾンさんを死なせた力を呪ってた。
そして。僕の力がクララさんを殺さなくて良かったって思っていることも本当の気持ちだから。
[それからしばらく会話が途切れて、天井に視線を彷徨わせていたクララが口を開いた>>+64。]