ヒンメル先輩、クロカンブッシュ、食べてみたいんですね。[などとわざわざ口にせずともわかる、あの表情を見れば。恐らく、彼にとって憧れの菓子なのだ。望んでいる人が目の前に居るなら、作らない理由などない。]……わかりました。どこまでできるか自信ないですけど、挑戦させてください。[無謀な士官候補生は、思わず快諾してしまったのであった。]