ミリアムも助かったよ!
[暗黒色の『虚無』の表面が、大波を被ったことにより濡れた輝きを纏う。
その様に、娘ははっと息を呑んだ]
もしかして、今なら……!
[『虚無』を牽制するメレディス>>+63を横目に、『虚無』の中心に近いところへ目掛け足場を駆ける。
こちらの動きに触手の幾らかが反応して伸ばされるが、体の頑丈さに賭けて堪えた。
それは触手との攻防より、力を練り上げることに集中すべきと判断してのこと。
そして、出来る限り触手の根本に近いところまで接近して]
アタシの雷――全身で喰らいなっ!
[電撃帯びた掌を、『虚無』へ向けて突き出す]