[窓の外に映る光景は、眩しすぎて何が何やらわからない。…と思えば、窓に色が入って光の量が絞られる。便利なものだ。その窓の向こうで、カルカリアスが無数の光弾浴びつつも雄々しく砲塔を掲げていた。] あれは頑丈なのが取り柄な船だからな。 そう簡単には落ちぬよ。[唇の端だけを上げて呟く。] …しかし、あやつは儂を何度喜ばせれば気が済むのか。 あの船が戦うさまを、また拝めるとはなあ。[しみじみと呟く手には、今度はジンのグラスがある。]