― 通路 ―[さて、誰か遊んでくれる人はいないか。そんな風情で歩く猫。触手はガートルートが消えたのと同時に消えていた。] ……。[漆黒の羽が落ちている。ゆるりと見渡せば乱鴉の大公が佇んでいた。猫はテオドールの足元で体を擦り付け、甘えるようにするりするりとまとわりついて] にゃぁ[顔を見上げて甘える鳴き声をあげた。]