――現在――
[あの後私は落ち込み、自暴自棄になっていたのですが。
ふらふらと彷徨っていると、何やら周辺が慌しかったのです。
しかも、私の行きたくない資料館近辺で。
見えた影はケーニッヒ先輩と>>189……タイガさん>>229。]
……!
[タイガさんは私の意識が消え行く時に見た漆黒の獣の姿ではなく……まだ過去を重ねてしまう、普通の、人の姿。
様子を見ると、ケーニッヒ先輩が……タイガさんを案内しているのでしょうか。
まるで、あの時私が案内したときのような光景。
しかも入って行く場所は、資料館。]
だめ……! ケーニッヒ先輩、行っちゃだめです!
[当然、私の叫びは聞こえることもなく――。
苦手意識など何処へやら、私は必死でケーニッヒ先輩とタイガさんの後を追っていったのです。*]