──── 非常階段 ────
[泣いている彼女を見て思う(>>+40)。
"ごめんね、ありがとう"
言葉にはしなかった。できるわけがない。
謝罪は彼女がこの世界にいる事を喜んだ事に対して(>>6:+37)。
感謝はそんな自分の前で泣いてくれた事に対して。
ベルが泣いている間、私は黙ってそこに居ただろう。
本当は背中をぽんぽんとできたらよかったのだけど。
誰かの気配を感じ取ったのは少し後だっただろうか(>>+31)。
周りを見回してもそこには私たちと同じ姿をした人はいなくて、気のせいだと思った。
やがて、ベルが落ち着きを取り戻す。]
もう…平気……?
………うん。絶対どこかにいる。
じゃ、探しに行こっ!!
[ニコッと微笑むとふわりとその場を離れようとする。]