食欲に個体差があるように、渇きにも個体差があるのだろう。
謝る事はない。
此方こそ、失念していて悪かった。
俺はあまり渇きを覚えていないから。
[軽く頭を傾げる。ジェフロイの視線の先、丸まって寝るレトを見て]
彼も、あまり渇きを感じていないようだな。
あんたは?
[そう言ってリエヴルを見れば何か返答はあっただろうか。
必要と言うのなら獣の血で我慢してくれと言うだろうし、
要らないというのなら放っておくだろう。
カシムはどうするべきか。
必要ならジェフロイ同様獣の血で我慢してもらうことになりそうだが。]]