[焼き鳥の準備ができて、お湯が沸いてくれば。
ティーカップとティーポットにお湯を注いであたためておき、沸騰をまつ]
んー。
ステファン戻ってこないようなら、リエヴルに茶ぁ淹れてもらおうかな。
オレが淹れるより、お前らに入れてもらった方がずっと旨い茶が飲めるし。
[そんなことを呟きながら、無意識に懐をあさって煙草ケースを取り出す。
開けば、中には紙巻煙草が数本とオイル式ライター。そして……フィルターに模した犬笛。
逮捕された際に、取り上げられた筈のそれらも、もふ用おやつ袋も。
この世界にやってきた時に、なぜか当然のように懐に戻っていた。
けれど、カレルに譲った二振りの刀は、いつも差していた場所にない]