― 少し前 ―
その、親愛の印だとか挨拶でキスする事だってありますが、…その、……まで入れるのは、……
[氷華>>+58に聞こえるかどうかの声で、ごにょごにょと。
思い出しながら、凍った躰である筈なのに頬が赤くなっているのではという錯覚を覚える。
心で幾ら焦っても赤味が差していないのであれば、今はとても助かっているのだけれど。]
(悪気は無い。悪気は無いって分かってるし、知らないだけっていうのも分かってるけど…けど……ッ!)
[心は切り離せないものである。]
う〜……、無効だと考えることなんて、直ぐには出来ませんよ……
[確かに朦朧とはしていたし、ノーカンだと考える事だって出来るのかもしれないけれども、それにしては前後の事が印象深すぎて、リリは一人悶えるのだった。**]