よかった…王子が何も考えなしで、彼らを集めて、私をここに呼んだとは思って無かったです。でも俺、本当にそれだけ心配でしょうがなかった…[緊張が解ける。安堵で目の前が滲むという珍しい体験をした。少し鼻を啜ると、そのまま侍者に番を譲った。階段を登る前、牢の中の3人をもう一度眺めた。今、彼らを出すわけにはいかない。でも、これもきっと今だけだ。またすぐ、元に戻る。踵を返し、足はそのまま外へと向かった]