ステファン殿も星司殿も無事到着している。
今、丁度ニーズヘッグへのアタックを開始するところだ。
[彼らが2手に別れた辺りで、メレディスから通信が入った。
神官長にも向けて、こちらの状況を告げれば、
個人的な伝言が付け足された]
嗚呼、もちろんだ。
そういえばな、先ほどステファン殿に聞いたのだが
彼らが元いた世界にも大昔にはニーズヘッグがいたらしいぞ。
こちらの世界の勇者たちが過去の勇者の血を引いているように、
あちらの世界からの勇者たちも、
あちらの世界の過去の勇者の血を引いているのかもな。
[そうだとしたら、ステファンと星司のペアというのも運命だろう、と。
ステファンの先ほどの答えを良いように解釈したバルタザールが、
暗にメレディスに伝えたいのは、万が一があればもちろん支えるつもりだが、彼ら自身を、その運命を信じようとそういうことである。
……あまり言が上手くないバルタザールのその想いが、
正しく同僚に伝わるかは甚だ謎ではあるが]