な、なんだ……!? これは、物凄く……[甘い、とか、美味だ、とか。 そうした陳腐な感想すら、味わうこと自体初めての者には表現出来ない。 ただ、それは心地よさではあった。 拒絶ではなく、長く味わっていたいと、舌自らが求めるもの。 それは、自ら生み出せる低温環境以上に、欲求とも呼べる感情を引き出していた][それっきり言葉を発することはなく、ただ口の中の飴を転がし続ける。 幸い、溶けにくい分だけ、その時間は長く続いた*]