[それから、数秒ほど両腕を組み考えこむと、駄目元で共鳴を試みた。通じたのならめっけもの。よしんば奇跡が起きたとしても、それは、始まりの日に聞いた通信機の音のように、酷くノイズ混じりであるのだけれど――…]